「動画広告」にはどんな効果があるの? 動画広告4つのポイント

マーケティング2019.01.18

ここ数年で、YouTubeをはじめとする動画メディアのニーズは急激に高まってきています。

日本語版の提供が始まってから、2017年で10年の節目を迎えた動画共有サービスのYouTube。2017年現在で、
18~64歳のネット人口の82%が視聴し、また1日当たり動画視聴時間が10億時間に上るといいます。

急成長したYouTube市場の2017年を振り返り、2018年7月のイベントでは、グーグルのアジア太平洋地域の担当も務めるカリム・テムサマニ社長が、YouTubeは「人生を変えるチャンスを作り出している」とコメントしているほど、今やYouTubeは、多くの人の生活に大きな影響を与える存在となっているのです。
※参考サイト:「ユーチューブ、日本で10年 ネット人口の8割が視聴」

そういったYouTubeの急成長に伴い、同様に急速な発展を見せているのが「動画広告」市場です。
動画広告は動画コンテンツの合間などに流されることが多く、誰もが一度は、YouTubeなどでの動画視聴時に目にしたことがあるでしょう。
しかし一方で、「動画広告」について、実際知っていることは少ないという人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、次の3つのポイントについてご説明させて頂きたいと思います。

1.動画広告市場の現状
2.動画広告の4つのポイント
3.「スキップなし」のバンパー広告とは?

 

1.動画広告市場の現状

「スマートフォン動画広告」の需要の高まりがカギ!

動画広告の需要は、ここ数年で急激に高まってきています。

株式会社サイバーエージェントが行った調査によれば2018年の動画広告市場の規模は、昨年対比134%の1,843億円に達する見通しです。

なかでも「スマートフォン動画広告」の需要は、昨年対比143%の成長で、動画広告市場全体の85%を占めるほどの勢いがあり、動画広告市場の急成長を引っ張っているのは「スマートフォン動画広告」であると言えます。
このようなスマートフォン動画広告優位の傾向は、今後も継続するでしょう。

2. 動画広告の4つのポイント

「動画広告」にはどのような種類があるの?

ところで、先ほどから「動画広告」とひとまとめにお話ししてしまっていますが、動画広告にも様々な種類が存在します。
動画広告全般で分類をしますと、Yahooのトップページや情報まとめサイトなどで表示される「インバナー動画広告」や、SNSのタイムライン、ニュース記事などに埋め込まれる「インフィード動画広告」などもあります。
しかし今回は、YouTubeでの動画広告に絞ってご紹介します。

1) TrueView動画広告

YouTube動画広告の多くは、このTrueViewといわれるフォーマットです。
このフォーマットはさらに次の2種類に分類出来ますが、両者に共通する特徴は「広告料発生のタイミング」です。

【広告料が発生しない場合】
・無作為に表示された場合
・ユーザーの動画広告視聴の有無がはっきりしない再生の場合

【広告料が発生する場合】
・ユーザーが動画広告を視聴した場合
・ユーザーが動画内の要素に操作を加えた場合

上記のような特徴があるTrueView動画広告
それでは、さらに分類されている2種類の形式についてご説明します。

【インストリーム広告】
・5秒のカウントダウン後に「広告をスキップ」ボタン表示
・30秒以上視聴されなければ広告料は発生しない
⇒広告が表示される度に広告料が発生するインプレッション単価制とは異なる
・動画の長さに制限なし(YouTube推奨は3分未満

【ディスカバリー広告】
・ユーザーが検索したキーワード、視聴している動画と関連性の高い動画広告
・広告枠は「関連動画欄」(画面右上)、「検索結果一覧」、YouTubeトップページなど
クリックされた時点で広告料が発生

2)バンパー広告


多くのユーザーの目に触れることでブランディング効果を期待
動画再生の長さは6秒以下、スキップは不可
・インプレッション数に基づいて料金発生
⇒広告が1,000回表示されるたびに料金が発生する

「動画広告」のメリットは何か

これまでのお話から、動画広告のニーズが高まっていることや、動画広告が様々な形で活用されていることは分かって頂けたかと思いますが、それではそもそも、動画広告を行うことのメリットはどこにあるのでしょうか。
メリットは様々ありますが、ここでは主に3つ挙げてみます。

1) 短時間でも印象に残りやすい

人は、視覚や聴覚などから得た情報の方が、言葉として得た情報よりも印象に残ると言われています。
実際、メラビアンの法則(もしくは3Vの法則)において、情報を伝える側が情報を受ける側に与える影響の55%が視覚情報から、38%が聴覚情報から、そして残りの7%のみが言語情報からと言われています。

そう考えれば、音や画像の情報を発信している動画広告は、文字情報だけを発信するよりも幅広い人々に、強い印象を与えることが出来ると考えられます。
それはつまり、興味があまりない人にも目にしてもらいやすいということが言えるでしょう。

2) スマートフォンとの相性が良い

はじめにお話しした通り、若い世代を中心に、YouTubeやSNSでの動画視聴のニーズは年々高まってきています。
しかもそれは、パソコンでというよりも、どの年代においても「スマートフォン」での視聴の方が圧倒的に増えてきています。

そう考えれば、今でもほとんどの人が手にしており、また、今後も利用者が増え続けるであろうスマートフォン市場での動画広告は、益々需要が高まると考えることが出来るだろう。

3) 効率的な広告効果

動画広告は、テレビCMとは異なり、ターゲティングを行うことが出来ます。
ターゲットを絞らずに、広範囲な人々へ宣伝できるという利点がテレビCMにはありますが、その分無駄もあったのが事実です。

しかし、動画広告であれば、ターゲットとする人たちの年齢層や地域、キーワード検索や視聴回数などのデータを基に、ターゲットとする人へのピンポイントな広告が可能となるため、より効率的な広告が可能となるのです。

また、30秒以上視聴されなければ課金されないなど、費用対効果にも大きくプラスの影響を与える仕組みも大きな利点となり得るでしょう。

 

動画広告を始める前に考えるべき4つのポイントとは

さて先述したように、多くのメリットがあることから、今多くの企業が動画広告を取り入れるようになっています。
しかし、動画広告をただ始めれば良いわけではなく、きちんとした戦略や計画の下で取り組んでいかなければ、“効果的な”動画広告の活用は出来ません。そこで動画広告を始める前に、考えておくべきことをここでは4つお伝えします。

1) 目的を明確にする

動画広告は確かに、多くの人が目にする機会がありますが、それでも目的が見えづらい広告だと、視聴する側の印象には残りづらくなります。

広告を視聴する側に、どういった情報を、どういった目的で伝えるのか明確にし、それを広告の内容を考える上での軸として意識をすることが重要です。

動画は、文字だけと比べれば多くの情報を伝える手段になり得ますが、広告であるという側面をとれば、出来る限り短時間でインパクトの強い発信が求められます
そう考えれば、目的を明確化することは必須条件となるはずです。

2) ターゲットを明確にする

動画広告は、性別や年齢層、地域などの指定をして発信することが出来ます。

その特性を生かし、ターゲットにしたい層に的確に広告を届けることが可能ですから、どういった層にアピールしたいのかを明確にして、戦略を持って広告に打って出る方が効果的であることは明白です。

3)冒頭の5-15秒が重要

YouTube動画広告のTrueViewは、はじめの5秒が強制視聴となっています。

そういった意味でも、冒頭5秒の内容はとても重要ですし、何より多くの人は広告をそう長く視聴はしてくれません。そう考えれば、長くても15秒までの間で伝えたいことを一つに絞って盛り込む方が良いでしょう。

4)あくまでも「知ってもらうこと」が大切

動画広告は多くの人に見てもらうことが出来る反面、流して見られがちなので、直接的には売上につながりづらい広告と言われています。

動画広告の目的はあくまでも知ってもらうことであり、動画広告で期待出来るのは「ブランディング効果」です。

3.「スキップなし」のバンパー広告とは?

今話題の「バンパー広告」の特徴
YouTubeの動画広告のフォーマットの中で、最近よく見かけるようになったのは「バンパー広告」です。

バンパー広告の最大の特徴は、「スキップ出来ない」広告だという点でしょう。
その分、動画の長さは「6秒以内」と短く定められてはいますが、確実に見てもらえるという利点が大きなプラスになっています。

「バンパー広告」の事例
それでは実際、どのようなバンパー広告が作られているのでしょうか。
いくつか事例をご紹介してみます。

1) YouTuberによる広告


・YouTuberの日常を広告
・「好きなことで、生きていく」というコピーを6秒で表現

2)地域に密着した広告


・地域ビジネスで見本となる事例
・情報にプラスしてちょっとしたメッセージを加えている

3)「短い」ことを逆に利用した広告

https://www.youtube.com/watch?v=fyIODgOIQ-A
・短い広告であることを逆手にとったプロモーション
・芸能人に早口言葉などで印象的なメッセージ発信を行っている

 

最後に

今後もニーズが高まると考えられる動画広告ですので、ご検討してみてはいかがでしょうか?
最後に、本記事の内容をまとめてみます。

1. 動画広告市場の現状
・動画広告の需要の高まりはスマートフォン動画広告がカギ

2.動画広告の4つのポイント
・目的を明確にする
・ターゲットを明確にする
・冒頭の5-15秒が重要
・あくまでも「知ってもらうこと」が大切

3.「スキップなし」のバンパー広告とは?
・バンパー広告とはスキップなし、6秒以内の広告

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